今日は、事情がございまして、まず御礼を先に述べさせていただきます。

7/25の記事への拍手ありがとうございました。
また、ちーさま、しのさま、かなさま、ラッキーさま、rinさま暖かいコメントありがとうございました。
ゆっくりペースになりそうですが、描きたいものを皆様にお届けできるようにしたいと思います。
待っていて下さるとのお言葉、本当にありがたいです。今後もよろしくお願いいたします。

非公開メッセージもありがとうございます!
(7/27 20:10 イニシャル"M"の方)
こ、こちらこそすみません!いやもうなにぶん気のきいたコトひとつ言えないものですから、むしろ御不快になられたかもしれないと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
これに懲りず、また覗きに来て下さると嬉しいです。
なんか訳の分からないお返事ですみませんでしたm(_ _)m


さてさて、皆様、こんばんは!

・・・えーと章タク「境界の浸食」をUPするべくがんばってます。(百合ギイタクはもうちょっとあとになりそうです、すみません)
お待たせしていてすみません。

それでその・・・お待たせしてるのに心苦しいのですが、ちょっとあるお話をいきなり思いついちゃったので、先にこちらをどうしてもUPしたいので、今日の更新そのお話になります。

で、そのお話なんですが、
ちょっとUPするの迷ったんですけど!
真剣に迷ったんですけど!
でももうこっち(別冊)だったらいいや!
別冊は、私の全てをさらけ出す所だ(迷惑)!
と思ったので、UP決心しました。
 
でも見たくない方もいらっしゃると思うので、注意書きを付けました(下↓↓↓↓↓↓↓↓)

※この先注意
65歳越えのギイタクです!!
内容は日常会話です。仲良く会話してます。
二人にはずっと仲良くしていてほしい!
と思って書きましたが、とにかくこんな年齢設定ですので、
だめな方はここで回れ右をお願いしますよ~。
ほんとごめんなさい。
ほんとすみません、すみません。
 
東の空~では、幸せに年をとれなかったので、こっちで、と思った結果こうなりました。




オッケーな方だけお願いしますm(_ _)m





※この先、ロマンスグレーギイタクです!注意~!!!
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-Special Under 70-




「気がつけばもう、50年ぐらい経つのか。長いのか、短いのか・・・」

ギイが食後のコーヒーを口にして、感慨深げに呟いた。

50年というのは、おそらく高校時代に僕とギイがつきあい始めてから、ということだろう。
日本で少しだけ一緒にいた僕らは、やがて引き裂かれ、3年後に今度はNYで再会して、同棲した。
僕はプロバイオリニストの夢を叶え、もう米国暮らしの方が断然長い。といっても一年の半分ぐらいは公演で海外だけどね。
ギイは40歳過ぎまでグループの経営中枢に関わった後、現在は好きな研究三昧の毎日をゆっくり送っていて、僕の海外公演の時には同伴してくれる。
30代ぐらいまでは僕もギイもかなり忙しくて会えないこともあったりしたけれど、40代半ばぐらいからこうして二人でいられることが多くなった。
幸せなことだ。 

「長いねぇ。過ぎ去ってしまえばあっという間ではあるけれど」

確かに今はもう半世紀を過ぎた時点にいるのだから、ギイと出会ってから今までを思い起こすとあっという間なのだが、一つ一つの出来事を丁寧に思い返していけば、確かに長い時間だ。
記憶喪失になったり、ギイも記憶喪失になったり、僕が事故にあったり、その他いろいろ・・・本当にいろいろなことがあった。
それでも僕たちは、一緒にいた。
なにがあっても一緒にいた。そして、いまも一緒。これからももちろん、一緒だ。

「託生も、70近いはずのに、全くもってそうは見えないもんな。よく聞かれるだろ?どういうからくりなんだ?」

相変わらず長い足を優雅に組みながらギイが口元にほほえみを浮かべる。
そういうギイも、さすがに白髪こそあるもののの、しわは少ないし、何より目が生き生きとしていて若々しい。
美貌は深みを増してむしろ若い頃よりさらに魅力を増していると思う。
まだやりたい事がたくさんあるからだろう。
 
それにしても、いつまで僕を惚れさせ続けるつもりなんだろう、この男は。
今だって、微笑んだその瞳に、組んだ長い足に、鼓動が高まるのを自覚していやになる。

「君といるからだよ、もちろん。決まってるだろ」

僕はいつものように、本音を答えにして返した。






本当に我が伴侶の若々しさには呆れかえるほどだ。

コーヒーをドリップするまっすぐ伸びた潔い背中に見惚れる。
 
いまだに年間の半分ほどを海外の公演をこなして過ごし、そのほかにも母校ジュリアードで教鞭を執り、最近では後進のために教科書まで共著している。
どこにそんな活力があるのかと思う。

髪は豊かで基本的に白髪は少ない。俺も少ない方だが、さらに少ない。
これは好きなことをしているからなのか。本人曰くストレスが少ない生活を送っているからではないかというのだが・・・にしたって、謎だ。
こめかみのあたりに白い毛はあるが、逆にそれがアクセントになるぐらいで、体型も変わらない。
40を過ぎたあたりから深みが加わって、女にもいやにモテるようになったから気が気でない。

信じられないか?
今だって俺は安心できないんだぜ、託生。

だってお前、昔っから悪い虫ばっかりくっつけてくるよな。
長いところで言うと、アルセニオやら、貴夫やら、ダミアンやらジーンやら・・・ああ、もう数え出したらきりがない。
あいつら未だにお前を狙ってるんじゃないかと俺は踏んでるんだがな。
最近は最近で、いろいろと、なぁ?

それにしても、これだけ時間が経っちまうと、あいつらより俺の方がつきあいが長いなんて言えなくなったな。
もうその差なんて微々たるものだし。

「気がつけばもう、50年ぐらい経つのか」

つまり託生とあいつ等とのつきあいも、50年近くになっちまったってことか。

「長いねぇ。過ぎ去ってしまえばあっという間ではあるけれど」

託生はつるんとした顔できれいに微笑んだ。
特に手入れはしていないはずなのだが、肌がピンと張っている。
これは・・・美魔女ならぬ、美魔神?美魔法使い?ん、しっくりこねえな、まあいいか。
外見は若々しいのに雰囲気は年相応の成熟したものを感じるせいか、ひどくアンバランスな印象を人によっては受けるようだ。
魔法でも使ってるんじゃないのか。

「託生も、70近いはずのに、ぜんぜんそうは見えないもんな。よく聞かれるだろ?どういうからくりなんだ?」

断ったそうだが、製薬会社からアンチエイジング効果のあるサプリメントのCMキャラクターに是非にと懇願されていたのを俺は知っているぞ。
ほんとどうなってるんだ?
俺ばっかり年取るんじゃないかと不安になる。

託生は、自分のカップにコーヒーを注いでから、戻ってきた。
ほっそりした手が、カップをテーブルに丁寧に置く。衰えを知らない美しいバイオリニストの手だ。

椅子にふわりと腰掛けて、右手に華奢な顎を乗せていたずらっぽそうに微笑む。

「君といるからだよ、もちろん。決まってるだろ」

これだ。これだよ。
これで、俺はいつも骨抜きなんだよ。なんだか適当に誤魔化されている気がしないでもないのだが。

「ギイだって若いじゃないか。人のこと言えないだろ」
「お前ほどじゃない。確かに若く見えるのは自覚しているが、お前のはまた別次元。ネット上で本気でヴァンパイアじゃないかと疑ってる奴もいるそうだぞ」
「じゃあ本当にヴァンパイアになるまで君を吸い尽くしちゃおうかな」

ふっくらした赤い唇が弧を描いた。
 
くそ・・・
俺の頬は今、年甲斐もなく赤くなっているに違いない。

不老の小悪魔め! !


 

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ごめんなさい・・・年取ろうがなんだろうが幸せな二人を妄想した結果、妄想がここまで及んでしまいました・・・。
一応ココを読んでくださっている方は注意書きを乗り越えて(笑)、「ロマンスグレー、どんとこい!」と、ここまで辿りついてくださったと思ってます。
ありがとうございます!!!
ど、どうでしたか。
幻滅されてなければ良いのですが。
ロマンスグレーと言いつつ、お二人とも驚異的に若い設定です。
託生くんに至っては、ヴァンパイアレベル・・・
その内託生くんがヴァンパイアの作品書こうかな、どうですかね(^^)

そんなわけで、本日は50年後スペシャル(?)でした!


さて、章タク章タク~