※章タクです。R15くらい?です。
もう一本増やして、身を屈めた。
もう一本増やして、身を屈めた。
どうするのが正しいかなんてどうでもいい、クソくらえだ。
したいように、触れたいようにするだけだ。それしかない。
それしかできない。
したいように、触れたいようにするだけだ。それしかない。
それしかできない。
”アイツ”が、この美しい身体をどんな風に抱いていたかなんて、どうでもいい。
忘れさせてやる。
「い、いやっ・・・やめて、そんなことしないで!」
か細い悲鳴が上がった。
託生が暴れるが、聞き入れてやらない。
腰をがっちりとつかみ、”ソコ”に舌を這わせる。
「お願い・・・そんなことしなくていいから、もう、離して。・・・赤池君、お願いだからっ・・・いやだ、いや!」
涙ながらに懇願する託生が息も絶え絶えになった頃、指二本を差し込み少し広げて、誘うように隠微な色をした内側を見る。
「やあぁぁ!み、見ないで!!」
「・・・中、うねってる・・・・・・」
取り乱して腰をひねる託生を抑えて興奮のまま呟く。
紅くしっとりと綻んで、もう準備も問題なさそうだ。何より、これ以上、身の内の獣を抑えておける自信がない。気ばかり逸っている。
体をズリ上げて、足を抱え、闇の中できらきら光る真っ黒な瞳を真っすぐ見据えた。
親友の恋人だった人を、これから自分のものにする。
体だけじゃなく、その心まで、すべて。
「抱くぞ。これから僕が、お前の中に入るから」
お前を抱くのは、僕だ。
あの男じゃない。
「赤池君・・・」
「いいな?」
「は・・・はい」
託生が不安そうにこちらを見るのを宥めるようにキスをして落ち着かせる。
そうだ。いくら過去に男に抱かれたことがあったからと言って、不安じゃないわけがない。
知る限りでは、あれ以来恋人は居ないはずだし、それに自分と体を重ねるのはこれが初めてなのだから。
呼吸が若干落ち着いたところを見計らい、そのまま自身を託生のつぼみに押し当てた。
一刻でも早く中に入りたい。だがこのまま入ってしまって大丈夫なのだろうか。
託生につらい思いをさせたくない。だけど中に入りたい、ジレンマだ。
すると、託生がおずおずと己自身に手を伸ばしてきた。
美しく繊細な指が自身にからみつき、それだけでイきそうになる。
託生はわずかに足を自ら開いた。
「葉山?」
「来、て」
羞恥だろうか。真っ赤になり、瞳を潤ませながら、託生が誘う。
「大丈夫だから。い・・・入れて」
「っ・・・葉山っ」
とうとう理性が、飛んだ。
気が付けば、託生のカラダを労ることも忘れて、一気に貫いていた。
「あっ・・・あ」
「ごめ、・・・止まらないっ・・・」
大きくそりかえる、しなやかなその背。噛みしめられた唇。
予想以上のきつさに、射精をなんとか堪える。
なんだ、この快楽。
これが、葉山託生の体なのか。
「愛してる・・・たく、み・・・託生っ」
「ああ、ん」
苦しさに跳ねる体を力ずくで抱きしめ、抑え込んで、愛しいその名を、呼ぶ。
呼ぶ時を、待ち望んでいたその愛しい音の羅列を。
「託生っ」
「赤池く・・お・・・きい。おなか、苦しっ」
その台詞に、さらに雄が凶暴に増大するのを感じた。
託生自身にそのつもりはないのだと分かっている。だが、そんなことを言われて押さえ込めるほどの理性は、もう無い
「は・・・苦しいか?ごめんな、託生。託生の中、すごい、締め付けてきて・・・わるい、止まらない」
「いい、よ・・・だいじょ、ぶ」
「すまない・・・なあ、どこがイイ?」
「そん、なこと、言えないよ」
「教えてくれよ、お前のイイところ」
託生にも、気持ちよくなってほしいんだ。
囁くと、託生は腕の中で顔を真っ赤にした。
自分こそが、託生を貫いている男だ。
とどまるところを知らぬように、ただひたすら自身を打ち込む。
本当は楽しませてやる余裕などない。そもそもどうすれば良いか分からない。
だけど、自分本位なセックスは、したくない。
「あ、赤池君の・・・ここに入ってるの、嬉しい」
しっとりと濡れた瞳で囁かれて、いとおしそうに見つめられて、吹っ飛んだ理性が粉々に砕け散った。
「託生、愛してる」
「あかいけくん、あかいけく」
「そうじゃ、ないだろ・・・呼べ、よ」
違うだろ、そんなのは。
もう、そうじゃないだろ。
「あ・・・」
「呼べよ!」
呼べよ、呼んでくれ。
「しょ・・・ぞ・・・章三、あい、してる。あいしてるっ」
「託生っ」
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というわけで、章三さんがやっと本懐を遂げられました!
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というわけで、章三さんがやっと本懐を遂げられました!
このお話は章タクですので、良かった良かったということで。
そして、言わせたかった名前と、言葉も言ってもらうことができました。
そして、言わせたかった名前と、言葉も言ってもらうことができました。
はじめてで、ちょっとどうしていいかわからないけど暴走気味な章三君に、ちょっと積極的な色気託生君をお楽しみいただけたら嬉しいです!また続きます。
次回の小話ですが、そろそろBeachを・・・と言っても章三と託生の珍道中がもうちょいあります。ギイは、次回はまだ出番がないかもしれません(^^;)あ、その前にいつも通り日記をちょこちょこUPするつもりです。
BGM5.への拍手ありがとうございました。
ちーさま、しのさま、コメントありがとうございました。
「日々」が良いなぁ、と思われた方、Youtubeにもビデオが上がってましたので、リンクはっておきますね。
また、(1/25 16:15)Beach7.に拍手ありがとうございました。
ギイの乱入、もう少しお待ちくだされ~。焦らしてすみませんm(_ _)m!
非公開メッセージもありがとうございました!
(1/27 23:32 & 23:59 イニシャル"K"の方)
まとめてのお返事にて失礼いたします!「日々」の歌詞、気に入ってくださって嬉しいです・・・って、私が考えた歌詞ではないですが(^^;)作詞をされた方すごいなぁ、って思います。それからツキイチの件は、他にもリクエスト頂いたので、またぼちぼちお話考えるつもりです。わたしも、もしタクミちゃんがこの世に存在しているなら、友達になりたいです。でもギイに近づくなって睨まれるかな(笑)
あとあちらのほう、ありがとうございます!さらにイチャイチャをパワーアップさせてみました!直接的な表現がない分、二人の会話を考えるのが楽しいですO(≧∇≦)O
コメント
コメント一覧 (8)
また、コメント消しちゃった?
章三くんの名前を呼べってとこが好きです。
赤池くんじゃなくて章三。
何か良くないですか?
想い合ってる〜、って感じ。
託生って呼べるのも特別な感じだよね、章三くん(笑)
ギイは、ギイ。章三は、章三だよ?
ギイに勝とうとするんじゃなくて、ずっとずっと傍にいてあげてね。
んん?非公開メッセージの方も確認いたしましたが、あちらの方にもそれらしきものがございませんでした(><)どうして消えちゃったのー!?いつ頃のコメントだったのでしょうか・・・(´□`。)
名前、ですが、私もそう思います。やっぱり下の名前で呼び合うのって、特にこの二人はハードルが高そうなので(笑)、特別感ありますよね~。
章三はしばらくはギイのこと意識してそうですね。そのうち愛されてるって自信がついたら余計なこと考えなくなるのかなぁ。
名前で呼び合うって本当特別な事、なんでしょうね。章三頑張った!
で、ギイ?どんな風に絡んでくる?
最近持ち帰り仕事があるので思うように進んでません(笑)
あちらの更新はなんと朝(笑)お弁当入れる前です。あと一つ…これは週末か?今も朝ご飯中!ヤバい、そろそろ準備しなきゃ
朝のお忙しい時間にありがとうございました。持ち帰り仕事は辛いですね・・・。極力家と仕事って切り離しておきたいけど、そうはいかないときってありますものね。
さて、章三がんばりまして、やっとです。もうこのお話は章タクなので、この路線で・・・。
ギイは後々出てまいります。どうなることやら( ゚Д゚)
赤池君、本懐達成おめでとう(≧∇≦)
名前も呼んでもらえてよかったね☺
さてさてギイが出てきたらどうなるんだろ~‼
怖すぎる~‼
ありがとうございます!名前も呼んでもらって、合意の上で一つになれたので、章三としては大きなハードル越えたなぁ、という感じですよね( ´∀`)
ギイ・・・怖くて出すの躊躇するけど、出さないとこのお話終わらないから、いずれご出演予定です(笑)
毎日楽しく拝見させて頂いてます。
章タク小説とても素敵です(*^_^*)
私、主人公至上主義なもので
タクミくんがモテモテなのが嬉しいです(笑)
特に赤池くんが理想の男性なので
嬉しくて嬉しくて(*´ω`*)
公式のギイタクも好きですけど
あの終わり方は無い、と思いました。
ギイを想うタクミくんの気持ちが切なくて健気で…
stationの小冊子に出てくる桔梗屋くん
何故、本編には出なかったのか
残念でなりません。
絶対、ギイがやきもち焼きましたよ!
麻生先輩もそうです!
文化祭に来るのではなかったのですか!?
是非ともタクミくんの取り合いをしてほしかった(笑)
ホットドックの下りはいらなかったよ…orz
すみません、暴走しましたm(__)m
続き楽しみに待っておりますので
お身体にお気を付けて
次回もラブラブな章タクをよろしくお願いします!
ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
はじめまして!ありがとうございます~♪
私も、私も、主人公大好き人間です!嬉しいです、お仲間さま!
赤池君、いい男ですよね~。
stationでギイが非常に納得のいかない消え方をしたため、もともと高かった赤池君の株が急上昇し、かつ、託生君と恋に落ちるという設定になりました。ある意味stationが無かったらこの発想もなかったかもしれない・・・。
あの終わり方は本当に託生君の健気さが際立つものでしたよね。
それから小冊子、私も読みましたが、桔梗屋君、すごいおいしいですよね。こんな感じで麻生先輩含め託生派(?)の人たちをもっと書いてほしかった・・・。
作者はギイがモテるエピソードがお好きなようなので、そういうのがなかったんでしょうね。私もホットドッグは蛇足としか思えませんでした(-c_,-。)
暴走大歓迎です!ぜひぜひまた章タク読みにいらして下さいねO(≧∇≦)O