※ぬるいですが、イチャイチャしてますので、ご注意です。
ライナルトに耳元で囁かれると僕はもう我慢できなくて、とうとう腰を落として先端だけ彼のものを飲み込んでしまった。
凄まじい充溢感で、思わず声が上がる。
「あ、あぁっ・・・おっき・・・」
「ん。綺麗だ、託生・・・」
完璧に整った顔が、快感で上気し、僕を求めてくる。腰をつかんだライナルトの手が最後まで僕を下ろした。
「あっ・・そ、な急にっ」
「くっ・・・タクミ、・・・熱くて、狭いな」
ライナルトが、僕で感じてくれている。
そう思うと、上下する腰が止まらなくなった。
「ライナルト・・・僕、だめ・・・こんな所でいけないって分かってるのに、止まらなっ」
「止まらなくていい。すてきだよ、タクミ。中が、私を締め付けてくる」
「あ、ん・・・誰か、入ってきたら・・・こんな」
「君のこのいやらしい姿を見てもらおうか。私のものが入っているココを見せつけて、私に犯されながら震えて極めるところまで。・・・きっと淫ら過ぎて直視できないだろうな」
「あっ、そんなぁ」
「ふ・・・心配しなくても、人払い、してある。君のこんな美しい姿をほかの人間に見せるわけがないだろう?」
ライナルトが耳元で低く笑う。
その響きにさえも感じてしまう。
「ライナルト、はじめからそのつもりで?」
「舞台の上の君を見ていると、我慢できなくなった。とてもホテルまで保つとは思えなかったからな。思わぬ邪魔は入ったが」
「ぼ、くも。演奏の間中まるで貴方に、抱かれているみたいに、感じてしまって・・・」
「私もだよ。君と音を合わせるだけで、まるで、こうしてセックスしているみたいにね」
ライナルトが腰をグラインドさせると、腰がびくびく跳ねた。
いつもと違うシチュエーションに、身体が余計に敏感になっている。
「舞台の上で君を押し倒しそうになった・・・バイオリンを弾く君はいつでもセクシーだ。そんな君を衆目に晒したくなくなるときもある」
キスが落ちてきて、夢中で舌を絡めた。
上も下も、体中がライナルトに埋め尽くされている。
なんて、充足感。
なんて、幸福感。
「あ、ライナルト・・・僕、もう・・・」
限界が来て、つま先に力が入ってしまう。
「だめ、このままは・・・」
ライナルトは、うっすらと上気し、かすかに汗の滲んだ雄の顔で微笑んだ。
「大丈夫だ。受け止めてやるから、安心してイきなさい。本当は口でしたやりたいが、私も君のナカでイきたい」
「あ、ライナルト・・・はぁん」
「中に出すぞ。いいな?」
「は、い・・・出して・・・あ・・・あっ・・・」
ひときわ強く突き上げられ、とうとう僕はライナルトに入れられて抱きしめられたまま達して、中で彼の熱い体液を受け止めたのだった。
----------side 義一
インカムの向こうから、世界で一番愛している人の、可憐なあえぎ声が聞こえてくる。
(僕、だめ・・・こんな所でいけないって分かってるのに、止まらなっ)
(あ、ん・・・誰か、入ってきたら・・・こんな)
怒りで手が震えるほどなのに、その余りに淫らで欲情を誘う声から耳を離すことができない。
この声を漏らさせているのが俺自身ならば、天にも昇る心地だっただろう。
なのに・・・忌々しいことに、愛しい人の、託生の、美しい声を引き出しているのは俺ではなく、あのビンデバルトだ。
「許せない・・・あの男・・・・・・!!!」
顎を噛みしめると、ギリ、と歯のきしむ音がした。
握りしめた拳からは血が吹き出そうだ。
インカムの向こうでは、託生のあえぎがどんどんか細く、そして淫らさを増していく。
そしてとうとう極めるときの、「あの」声が聞こえた。
(出して・・・あ・・・あっ・・・)
「託生っっ・・・」
くやしさで血反吐を吐きそうだ。
極めるときの声は2年以上たった今でも、変わっていない。
かつては俺のモノで託生は感じて絶頂に達していたはずなのに!
かつては俺のモノで託生は感じて絶頂に達していたはずなのに!
しかも、あの男に、胎内に精液を出されているなんて。託生が、ソレを望んでいるなんて。
股間が反応しているのが分かった。
この会話は録音してある。もちろん後で託生の声だけ編集するつもりだ。
そのとき、耳障りな、がさがさという音が聞こえたかと思うと唐突に通信が途切れた。
託生の襟の裏に仕掛けていた盗聴器に何らかの異常があったのだ。
「やはり気づいていたか」
ビンデバルトだ。
まさかこうまで早々と気づかれるとは思わなかった。
おそらく気づいた上で、己の優位性を見せつけるためにわざと託生のあられもない声を聞かせたのだろう。
「ならば、敵に不足はない」
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お待たせしました。12です。たぶん、たぶんあと1話で終了のはず。
やっとここまで来ました。
ギイが盗聴するところは、是非書きたかったシーンです(笑)ストーカーの本領発揮。
むしろそのためのライナルトと託生の濡れ場と言ってもいいかもしれません。
が、ライナルトもやられてばかりではもちろんございません。
裏の裏を掻いてます。ギイのライバルですから。
9/26の記事への拍手ありがとうございました。
しのさま、コメントありがとうございました。
次は・・・章タクアップできるといいなぁ、と思っております。
コメント
コメント一覧 (6)
盗聴器なんて、いつの間に?
もう、我等がギイくん、流石 ( ´´ิ∀´ิ` )
ライナルトも、知ってたくせに託生くんにあんな事させるのね。
託生はもうギイの託生じゃないって、見せつけるため?
あと、一話。楽しみに待ってますね。
ストーカーギイ、頑張れー。
ライナルトも割といい性格してると思うので、託生君を手放さないために色々考えてると思います。今回は、ギイの手に便乗させてもらった形でしょうか。あと一話、お付き合いくださいませ(^ ^)
ギイクン、ストーカーの本領発揮ですね!盗聴に録音にタクミくんの声だけの編集!!これからタクミくんを取り戻す為にどれだけアブナイことするんだろ?教授は手ごわいぞ~!でも一番手ごわいのはタクミくんでしょうね?
残り1話、楽しみにしています(//∇//)
一番手ごわいのは、確かに託生君ですね!二人とも掌でごろごろ転がされているだけなのかもしれません、実は!残り一話(たぶん)よろしくお願いします~♪
編集データの使い道が気になる!!
ギイ?手を組みたい…。一緒にライちゃんから取り戻したい…
で、タクミに翻弄されて欲しい(笑)